まずは、今週の振り返りから。
日経平均+0.78%
マザーズ+4.39%
S&P500+1.86%
今週は、前週木曜からの米国株の変調を受け急落スタートも、日米中銀による追加策発表を受け急反発するなど、荒い値動きとなった。
小売売上高やフィラデルフィア連銀製造業景気指数などの米経済指標が強い結果となったが、テキサス、フロリダ、カリフォルニア州などの感染急増による感染第2波懸念が上値を押さえた。
来週の展望
<ポイント>
- 世界の新規感染者が最悪を更新
- 感染第2波を本格的に織り込み、大幅反落も覚悟
- 感染拡大がNYにまで波及するか否かがカギに
指数としては、前週&前々週ですでに上げ止まり感が出ている。
金融&財政政策、経済再開等の好材料は十分に織り込まれたと思われる一方、感染第2波についてはまださほど深刻には受け止められていない印象。
Appleは金曜日時点で、感染拡大州の店舗を再閉鎖した(株価には織り込み済み)。
そして金曜の米国市場の引け以降~週末に、米国やブラジルで新規感染者数の急増が明らかとなった(下記注目ニュース参照)。
週明けのマーケットは、先物大幅下落&円高進行でのスタートを想定しておいた方が賢明だろう。
注目ニュース
新型コロナの感染第2波状況について。
以下、世界 → 国別 → 米国(州別)で確認
(https://www.worldometers.info/ より、6/21朝時点)。
先に結論を書くと、現在進行形でやばいことになっている!
全世界の感染状況
これまでの緩やかな増加トレンドを逸脱し、直近で一気に急増している!
これに寄与しているのが、以下の3カ国。
国別・新規感染者増加数上位3カ国
米国
4月のピークほどではないにしろ、2万人/日前後で安定してたのが、一気に増加している。
詳細はページ下部の州別で。
ブラジル
おそらくここが今、世界で最もヤバイかもしれない。
グラフを見ると一目瞭然、もはや制御不能といっていいレベル。
インド
こちらは急増とまではいっていないが、3月から一貫して増加トレンドが続いている。
たしかロックダウンを行ったはずだが、全く成果がみられない。
人口13億人を抱えるだけに、感染爆発力はNo.1…
米国 新規感染者上位3州&NY州
新規感染者数上位のカリフォルニア、フロリダ、テキサスは米国経済に占める割合においても上位。
ウォール街があるニューヨークは幸いにも感染は大きく減少している。
今後の焦点は、ニューヨークにも感染増加の波が波及してしまうのか否か。
人権デモによる感染拡大リスクも気になる。
地理的には上位3州とは離れてはいるが…
カリフォルニア州
増加トレンドが止まらず、ピークを更新し続けている。
フロリダ州
足元で新規感染者が急増。上がり方の角度がすごい。
テキサス州
こちらも足元で急増。
ニューヨーク州
上記の3州とはまったく正反対。ここが増え始めると、感染第2波が「懸念」から「現実」に変わるだろう。
そうなれば、株価は2番底を付けにいくことになる可能性が極めて高い。